秦野パート薬剤師転職求人と栄養

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秦野パート薬剤師転職求人

栄養とは、食物を摂取し食物に含まれる部室の物質の働きによって、日常の生活に必要なエネルギーの産生や身体組織構成を円滑に行い、体内に必要ない物質を排泄するまでの一環した現象。また、栄養とは食物を摂取したときにそのひとの健康状態や体質、腸内菌叢によって違ってくる生命現象ともいえます。

世界保健機関WHOや国連食糧農業機構FAOによる栄養の定義
「栄養とは生命維持、成長、臓器・組織の正常な機能維持、エネルギー産生のための食物を摂取、利用する過程」

 

1.タンパク質

植物、動物は全てタンパク質です。タンパク質は、単純タンパク質、複合タンパク質、誘導タンパク質の3種類です。どのタンパク質も窒素を平均16%含んでいる。全てアミノ酸のペプチド結合で構成される。自然界のアミノ酸は300種類存在するが、人体を構成するアミノ酸は20種類です。
20種類のアミノ酸のうち、9種類は体内で合成できないので、必ず食物から摂取しなければならない。この9種類を必須アミノ酸といいます。タンパク質は、1g当たり4㎏です。

 

タンパク質の消化と吸収
胃でペプシーゲンという物質が分泌され、塩酸により活性化されて、ペプシンという消化酵素になります。ペプシンのタンパク質分解活性はそれほど強いものでなく、小腸に送られ膵液中に存在する消化酵素は、特定のアミノ酸どうしを結合している箇所を切断し、小さなアミノ酸を作る。
多くは、トリペプチド、ジペプチドで吸収されますが、小腸では消化酵素により、アミノ酸となって吸収されます。腸管から吸収されたアラニンだけは肝臓で糖新生を行い、グルコースに変換されて再び血中に放出されます。

 

2.脂質
水に溶けず、有機溶剤に溶ける。動物のの筋肉、植物の種子に含まれます。

脂質=脂肪+非脂肪

脂質は、単純脂質、複合脂質、誘導脂質に分類されます。脂肪中における脂肪酸の割合は90%占めます。脂肪酸の一部が加水分解されて、遊離脂肪酸として油脂の中に存在します。(1g当たり9kcal)

a)脂肪酸

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。

①飽和脂肪酸➡炭素の二重結合がない。
②不飽和脂肪酸➡炭素の二重結合がある。
③一価不飽和脂肪酸➡炭素の二重結合が1つある。
④多価不飽和脂肪酸➡炭素の二重結合が2つある。

脂質の役割
①エネルギー源、エネルギー貯蔵
②細胞膜の成分
③ステロイドホルモン
④脂溶性ビタミンの腸管吸収の促進
⑤EPA,DHAは血栓生成の抑制作用が存在
⑥LDLコレステロール低下作用を示す脂肪酸の存在

食物として摂取された脂質は血中に入り、糖質代謝によるエネルギー供給が十分な場合には脂肪組織に運ばれてトリグリセリドの形で蓄えられる。一方、エネルギーが不十分な場合には脂肪酸の消費を促進させます。必須脂肪酸の代謝はnー3系列とnー6系列があります。食物中に含まれる通常の脂肪は調査脂肪酸ですが、中鎖脂肪と呼ばれる脂肪酸は胆汁や膵リパーゼの作用がなくてても吸収できるため病人用の栄養剤にも利用されます。

 

3.糖質
糖質は生体においてエネルギー貯蔵物質として重要な役割をはたしています。糖質は、単糖類、少糖類、多糖類がります。主に植物性食品中に多く含まれ、主食から摂取します。炭水化物という名称でよばれます。炭水化物はエネルギー源となる糖質と植物繊維からなる。

少糖類の中で栄養学的に重要なのは、二糖類です。
二糖類は次の3つに分類される。

ショ糖=ブドウ糖+果糖
麦芽糖=ブドウ糖+ブドウ糖
乳糖=ブドウ糖+ガラクトース

血糖が上昇するとインスリン分泌も促され、トリグリセリドをどんどん脂肪細胞に蓄えるので、インスリン分泌が多いと肥満の原因です。多糖類はゆっくり消化されてエネルギーに代わるので、急激に血糖値上昇はありません。

1g当たり4kcal産生します。

 

糖質代謝
糖質の大部分は脂質に変換されてエネルギーとして利用されます。

嫌気的解糖=酸素供給がないとき、乳酸を生じる
好気的解糖=グリコーゲン、グルコースの完全酸化により、二酸化炭素と水を生じる

でんぷんは唾液中のアミラーゼによって加水分解を受け、デキストリンを経てマルトースになります。

二糖類のほとんどが絨毛表面から中に入り、消化酵素により分解され単糖類となって細胞を通過して血中に入ります。肝グリコーゲンは必要に応じてグルコースに変化して血中に放出されるので空腹時でも血糖はなくなりません。筋グリコーゲンは筋肉のエネルギー源となり血中に出ていきません。

 

4.ビタミン
ビタミンは微量で栄養を支配して生理機能を潤滑に行わせる有機化合物です。
一般的に摂取、供給しなければならない必須栄養素です。

臨床性欠乏症=明らかな欠乏症が顕著な状態
潜在性欠乏症=血液レベルの欠乏症状が現れる状態

 

【脂溶性ビタミン】

①ビタミンA
免疫機能、発育、生殖に必要であり、抗酸化物質
ビタミンAとして直接的に摂取だけでなく、プロビタミンAであるベータカロチンを有色野菜から摂取します。(ベータカロチンのビタミンAの効力は1/6)

ビタミンAは動物性食品にのみ存在する。
ベータカロテンは植物性食品にのみ存在する。

ビタミンAには過剰症があるが、ベータカロテンはいかなる量でも毒性が報告されていない。
(アルコールを多く飲むひとでは、ベータカロテンのサプリメントの使用で肝障害なdの副作用がみられる)

喫煙によってビタミンAおよびカロテノイド濃度は低下し、アルコール長期飲用者は、血中ビタミンA濃度を低下させ、ビタミンA、ベータカロテンの両方の毒性を高めます。

②ビタミンD
カルシウムの吸収に関与します。皮膚には不活性のステロールが存在し、紫外線によってビタミンD3に変換する。
70歳以上の高齢者では、欠乏症を発症するリスクが高くなり、転倒の危険が高くなる。(1日10~20μg 摂取推奨)

③ビタミンE
酸化防止作用と活性酸素抑制(老化予防)のビタミンで、重要な抗酸化物質であり、LDLの酸化を防ぎ動脈硬化を予防します。
さらに白内障の予防、がん予防、アルツハイマー、パーキソン病の進行遅延に有効で、高齢者の細胞性免疫機能を高め、早死の確率低下となる。

④ビタミンK
抗出血性ビタミンであり、体内合成できないが、腸内細菌によって合成される。(オステオカルシンという骨を構成するタンパク質の活性化に必要)

 

【水溶性ビタミン】
①ビタミンB1(チアミン)
体内で貯蔵されないため食事から摂取が必要。
主な機能はアミノ酸、脂肪、糖質をエネルギーに変換する。特に糖質の代謝に必須のビタミンであり過剰な糖質を脂肪に変換する。
アルコールや糖質の過剰摂取は、ビタミンB1の消耗が激しく、摂取エネルギーが多いほど必要量も多くなる。
アノイリナーゼという酵素により分解して腸内のアノイリーゼ菌を持っていると欠乏症を起こしやすい。

糖尿病の場合は、エネルギー源であるグルコースが不足して細胞が飢餓状態になると、ビタミンB1が余計に必要になる。(糖尿病性神経障害の患者では、潜在性ビタミンB1欠乏症がみられる。)

②ビタミンB2(リボフラビン)
脂質の代謝に必須のビタミン。エネルギー代謝、脂肪酸並びにアミノ酸合成や脱アミノ反応など生体内物質代謝に重要な役割で、細胞の再生や成長を促進する働きがあるため、正常な発育に不可欠なビタミン。
ビタミンB1同様に摂取エネルギーが多いほど必要量も多くなる。ビタミンB2は食物存在下で吸収されやすいので、サプリメントなどを利用する場合は、食事中、食直前後に服用が望まれる。
酸や熱に強いが、アルカリ、光に弱いので、ビタミンB2を含む食物は光を遮断して保存します。

③ビタミンB6(ピリドキシン)
小腸上部で吸収され、体内貯蔵箇所は筋肉となる。タンパク質代謝において機能。過剰摂取では、神経症状を起こす。欠乏症だと血中ホモシスティン高値であり、心血疾患の危険因子となる。
ビタミンB6の摂取により心筋梗塞を予防できる。

高たんぱくな食事は、ビタミンB6の欠乏リスクを高める。(菜食主義者、妊娠中、アルコール、高齢者)

④ビタミンB12(コバラミン)
肝臓及び腎臓に貯蔵され過剰分は尿に排泄されます。細胞が正常に代謝するために不可欠であり、ヘモグロビン合成を助け、核酸の合成に関与します。特に消化管、骨髄、神経系に重要。
代表的な欠乏症は巨赤芽球性貧血です。アルコールは吸収を阻害します。

巨赤芽球性貧血
骨髄での血球産生に異常が起こり、容積が正常以上の赤芽球が骨髄中に出現し、無効造血を特徴とする貧血の総称。

⑤ビオチン
ビタミンB群のひとつ。腸内細菌で作られるので、欠乏することはありません。
(供給源としては、レバー、卵黄、大豆、牛乳)

⑥パントテン酸
三大栄養素を分解してエネルギーを産生したり、コレステロール、胆汁、赤血球の産生に関与する。

⑦ナイアシン
ペラグラという病気の抗ペラグラ因子として発見された。動物性たんぱく質に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンから合成されるため、動物性たんぱく質が摂取されている限り、欠乏しない。
(体内全ての細胞でのエネルギー産生、細胞機能維持に不可欠)

⑧葉酸
細胞を作るために必要な核酸を合成、アミノ酸の代謝に関与し、赤血球を作る。
妊娠中の巨赤芽球性貧血の治療に有効で、ビタミンB12と同様にDNA,RNAの合成に関与する。

心臓病、直腸がん、子宮頸部がん、肺がんの予防に関与する。

⑨ビタミンC(アスコルビン酸)
熱、酸素、紫外線に弱い特徴で、果物、野菜に多く含まれている。喫煙、飲酒によって多く消費される。活性酸素から体を守る抗酸化物質。
コラーゲンの合成、維持に不可欠で、ほとんどの組織は細胞構造を保つのに必要。

壊血病
乾燥肌、関節痛、息切れ、歯肉炎、貧血などを起こす疾患

 

5.ミネラル
体内に多く含まれる多量元素と少量の微量元素があります。
特に乳幼児は体重の割に微量元素の必要量が多い

ナトリウム
細胞外液の重要なイオンとなり、体液のPH調整に関与。日本人は、食塩を多く摂取するので過剰摂取に注意すべきミネラル(食塩:塩化ナトリウム)

カルシウム
日本人に不足しているミネラル。なお血液中に存在する1%カルシウムが、カルシウムイオンとして血液凝固、筋肉収縮、神経伝導、心拍動に重要な役割。


高齢なると貧血傾向が多くなります。

亜鉛
歯や骨の石灰化に必要な元素。(免疫増強、インスリン作用、血管の健康、活性酸素の無毒化に関与)
DNA修復、味覚細胞になくてはならない微量元素。コラーゲンを生成するコラゲナーゼ活性化に関与

亜鉛は不足しても過剰でも免疫機能を低下させる。

カリウム
細胞内液の主要なイオン

厚生労働省は、日本人の食事摂取基準2015において、成人男性3000㎎以上、女性2600㎎以上の摂取を推奨

腎不全、血液透析患者は、尿中へカリウム排泄ができなくなり、高カリウム血症を起こす。高カリウム血症は心停止を起こす。

マグネシウム
タンパク質、遺伝物質の合成
有害化合物の除去
筋肉収縮、神経伝達維持調節
不整脈、虚血性心疾患の予防
ホルモン分泌、腎臓における蓚酸結石沈着の予防
血圧低下による心疾患の予防
メタボ発症に関与

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